World of Warcraft Wiki
World of Warcraft
ゲーム開発: Blizzard Entertainment
ジャンル: MMORPG
ゲームモード: 多人数型
年齢制限: ESRB Teen (T)
対応機種: Windows, Mac OS X
メディア: CD4枚組, DVD
入力装置: キーボード, マウス

World of Warcraft(ワールド オブ ウォークラフト)は、ディアブロを開発した米Blizzard Entertainment社が開発し運営しているオンラインゲームである。同社が開発販売しているウォークラフトシリーズの世界観を受け継いだMMORPG。WindowsのほかMac OS Xでも動作する。グラフィックは3Dだが、要求スペックが低めに抑えられているのが特徴。しばしば「WoW」と略記される。

2007年現在、全世界での有料アカウント数は750万人を数え、MMORPG史上最も成功したタイトルと呼ばれている。[1]

ゲームの特徴[]

キャラクターは種族によって「Alliance陣営」か「Horde陣営」のどちらかに所属することになる。AllianceとHordeは恒久的な戦争状態にあるという設定であり、所属する陣営の異なるキャラクター同士は一切のコミュニケーションを図ることができない。またPvPサーバー及びRPPvPサーバーにおいては、スパイ等不正行為を防止するために同一アカウントで両陣営にキャラクターを作成することができない。しかし、全てのキャラクターを削除した場合は再び陣営を選び直してキャラクターを作成することができる。

Normalサーバを除き、PvPサーバとRPサーバにおいては、陣営の異なるキャラクター同士が出会った場合、その場でPvPが開始されるのが普通である。この「いつ襲われるかわからない」緊張感がWorld of Warcraftの魅力の1つであるとも言われている。よほどレベル差があった場合を除き、PvPに勝利すれば「栄誉」ポイントを得ることができ、この「栄誉」ポイントによってキャラクターは様々な特典を受けることができる。対してPvPで敗北したキャラクターに対しては、ペナルティらしいペナルティは存在しない。

マップは基本的にゾーン制だが、ゾーン間の移動はシームレスに行われる。読み込みのラグなどもなく、画面に表示されなければゾーンを移動したことにも気付かないほどである。標準で用意されたチャットチャンネルは基本的にゾーンごとに区別されており、一部のチャンネルやプレイヤーが作成したチャンネル以外では、ゾーンをまたいでメッセージが届けられることはない。

ゲームデザインはゾーン毎のクエストをこなしてレベルを上げていくスタイルが基本となっている。クエストが尽きそうになると他のゾーンへの移動を促すクエストが用意されていることも多く、プレイヤーは自然と様々な場所を体験することができる設計になっている。

クエストにはソロプレイ向けとグループプレイ向きの両方が用意されており、プレイヤーのスタイルに合わせて選択することができる。特にグループプレイ向けのクエストは「エリートクエスト」「ダンジョンクエスト」という区分けがされており、対象となる敵もグループで闘うことを前提とした強さになっている。

ダンジョンのうちいくつかはインスタンスとなっており、これを攻略するためにはグループが必須となる。インスタンスとはグループあるいはキャラクターのためにその都度生成される専用のゾーンで、同じグループに所属していなければ同じインスタンスに入場することはできない。これはすなわちそのダンジョンをひとつのグループで独占できるということであり、狩り場争いというものが起こりにくくなっている。

チャットシステム[]

日本及び韓国でサービスされているオンラインゲームにおいては馴染みが薄いが、World of Warcraftではプレイヤーが独自にチャットチャンネルを作成することができる。チャットシステムはIRCがベースとなっているようで、モデレータ権限などIRCでの概念がほぼそのまま通用する。ただしAllianceとHordeの間では意思の疎通ができないというのがゲームの前提になっているので、異なる陣営に属するキャラクターは同じチャットチャンネルに接続することはできない。同じ名前のチャンネルであっても、それは別物として扱われている。

ゲームクライアントは基本的に文字データをユニコードでやり取りしている。そのため、設定ファイルに日本語フォントを指定することで日本語でのチャットも可能であり、変更用のAddOn(次項参照)がすでに作られて利用されている。全角文字はデフォルトのフォントを利用しているクライアントでは表示されず、また「発言内容の存在しない発言」を繰り返すことはスパムの一種と見なされるため、全角文字をプライベートなチャンネル以外に流すことは慎むべきだと言われている。日本人プレイヤーであってもデフォルトのフォントのままプレイしている人もいるため、日本人同士のコミュニケーションであってもローマ字による会話を用いるという人も見られる。

ゲームクライアント[]

World of Warcraftのゲームクライアント最大の特徴は「AddOn」と呼ばれる拡張ソフトの存在であろう。これはXMLやスクリプトによって記述されたファイルで、この「AddOn」をインストールすることでゲームクライアントに様々な機能を追加することができる。Webブラウザのプラグインのようなもので、この「AddOn」の存在によりクライアントのカスタマイズ性は非常に高い。

またクライアントのアップデートはBitTorrentを利用したP2Pによって行われる。これはアップデートの際にアクセスの集中によりサーバに負荷がかかるのを防ぐための措置で、「Blizzard Downloader」という専用のBitTorrentクライアントが起動してアップデートを行う仕組みになっている。

(2019.09.03 追記:現在ではブリザード社の他のゲームタイトル『ハースストーン』や『オーバーウォッチ』なども含めて一元管理する Blizzard app がクライアントソフトのアップデートを行っています。)

種族[]

World of Warcraftにおいては、最初に選択した種族で所属する陣営が決定される。これはすなわち、その後のプレイにも大きな影響を与えるということでもある。種族によって能力値や特殊能力に差があり、それがあまりにも顕著な為、議論の数々を巻き起こしている。種族によって選べる職業には多少の制限がある。

Alliance[]

Horde[]

(2019.09.03 追記:現在では「アライド・レース(Allied Races)」という特殊な種族が追加されており、ゲーム内で特定の実績を解除した場合のみ選択可能になります。今のところアライアンス側もホード側も共に5種ずつ実装されており、全て 基本種族(Core Races) の「亜種」のような種族で構成されています。

<アライアンス>

<ホード>

前述のとおり、アライドレースはゲーム内で特定の実績を解除し、なおかつ追加種族をアンロックするクエストラインを全てクリアした場合にのみ選択可能になります。が、一度作成したキャラクターに対して課金サービスの種族変更や陣営変更を適用する事によって、まだアンロックされていないアライドレースを選択する事も可能です。ただし、種族変更は¥3025、陣営変更は¥3630 となっています。種族変更する場合は「同じクラスになれる種族」にしか変更できないという制約があります。

キャラクターの外見はキャラメイクした後でも床屋を利用すればゲーム内通貨のみで変更できます。キャラクターの名前は課金サービスを使えば変更できます。キャラクターの種族も課金サービスを使えば変更できます。キャラクターの陣営も課金サービスを使えば変更できます。(ただし「相手陣営に所属する種族に転生する」ような扱いになるため、「ホードのヒューマン」や「アライアンスのオーク」など例外的なキャラクターを作る事はできません。)しかしキャラクターのクラスだけは変更できません。

2024.05.02 追記:バージョン10 Dragon Flight で ドラクシア(Dracthyr) が追加されました。ドラクシア は パンダレン と同様に中立の種族で、アライアンス にも ホード にも所属することができます。キャラメイク時にどちらの陣営でキャラクターを作るか選択します。今のところ ドラクシア は イヴォーカー(Evoker) 以外のクラスになれないため、「同じクラスになれる種族にしか種族変更できない」という制約上、種族をドラクシアから変更できません。

2024.09.12 追記:バージョン11 War Within で アースン(Earthen) が追加されました。Ver.11 のストーリーでは主役を務める種族であるだけでなく、WoW の長い歴史にも深く関わっている重要な種族です。ただしまだ実装されたばかりなので、アンロックするには Ver.11 のメインクエストラインを一通りクリアしなければなりません。)

職業[]

職業を選ぶ際に問題になるのは主に種族である。ほとんどの職業はどちらの陣営に属していても選ぶことができる。ClassのころはPaladinはAllianceの種族でなければ選ぶことができず、またShamanはHordeの種族でなければ選ぶことができなかったが現在は両方の陣営で選ぶことができる。

(2024.05.02 追記:現在では「デーモンハンター(Demon Hunter)」と「イヴォーカー(Evoker)」が追加されています。アライアンス側 では ナイトエルフ のみ、ホード側 では ブラッドエルフ のみが デーモンハンター になれます。イヴォーカー には ドラクシア のみがなれます。)

生産[]

World of Warcraftにももちろん、大抵のMMORPGにおいてお馴染みの生産システムも用意されている。World of Warcraftにおいて生産スキルはProfessionと呼ばれ、Primary Professionは9種類、Secondary Professionが3種類用意されている。

Secondary Professionは3種類全てを取得することができるが、Primary Professionは2種類までしか取得することができない。ただしPrimary ProfessionはそれまでのProfessionを捨てても構わないのならば再取得することができる。

  • Primary Profession
    • Alchemy (主にハーブを原料として様々な薬品を製造することができる)
    • Blacksmithing (主に鉱石を原料として金属製の武器や防具を製造することができる)
    • Enchanting (武器や防具から魔法成分を抽出したり、それを別の装備に付与することができる)
    • Engineering (爆弾や銃、地雷など、様々なメカを製造し利用することができる)
    • Herbalism (フィールドやダンジョンに自生しているハーブを採集することができる)
    • Inscription (装身具や左手武器や杖を作れる。またスペルに特殊なエフェクトを追加するアイテムや、友好度上昇を助けるアイテムも作れる)
    • Leatherworking (主に皮を原料として、Leather Armorなど様々な皮革製品を製造することができる)
    • Mining (フィールドやダンジョンにある鉱床から鉱石を採集することができる)
    • Skinning (主に動物系のモンスターの死骸から皮を採集することができる)
    • Tailoring (主に布を原料として、ローブやバッグを製造することができる)
    • Jewel Crafting(主に宝石を原料として装飾品や装備にはめ込むソケットアイテムを製造することができる)
  • Secondary Profession
    • Cooking (モンスターから得た肉やFishingで得た魚を調理することができる)
    • Fishing (釣り竿を装備することにより、様々な魚を釣り上げることができる)
    • First Aid (主に布を原料として、Healthを回復するバンテージを製造し利用することができる)
    • Archaeology (フィールド上の赤く囲われたエリアで遺跡調査をして特殊なアイテムを入手する)

( 2019.07.09 追記:First Aid は廃止され、現在では包帯の作成は 裁縫(Tailoring) に合併されています。 )

Primary Professionは大別して実際に生産を行う生産系と素材の採集を行う採集系に分けることができる。大抵の場合は薬品を製造するAlchemyとその素材を採集するためのHerbalism、武器や防具を生産するためのBlacksmithingとその素材を採集するためのMiningなど、生産系と採集系をセットで取得することが多い。だが中には、自分で生産を行うことはせず、HerbalismとMiningなど、採集系のみを取得するプレイヤーもいるようである。

世界背景・歴史概略[]

外の世界に住むDemonの一族がOrcに呪いをかけてAzerothへ侵攻する。(WarCraftI/II)

Demonの一族は手下のLichKingを送り込み、少しずつHumanをUndead化する手段で侵攻を開始。Azerothの大地に降り立ったDemon達及びUndead(Scourgeと呼ばれる)とHuman/Dwarf/NightElf/Orc/Tauren/Trollの連合軍の戦いが起こる。(WarCraftIII)

LichKingの力が衰え、それに伴う新たな勢力の勃興。

  • Demonの力を持つNightElfのIllidan/Naga/BloodElfの一派
  • LichKingの支配下を逃れた元HighElfのSylvanasとその一派Forsaken(WoWのUndead)

そして新たな戦いが起きる。(WarCraftIII The Frozen Throne)

三度の大戦を経て、HumanとOrcの確執はHumanのリーダーJaina(WoWではTheramoreにて謁見が可能)とOrcのリーダーThrall(WoWではOrgrimmarにて謁見が可能)の友情によりようやく収まったかに見えた。しかし行方不明と思われていたJainaの父とその配下の海軍によって、束の間の平和は乱される事になる。

Jainaの父は娘にOrcは倒すべき敵であり、父と共にHumanとしての世界を築くかOrcと手を組み父と戦う道を選ぶか、究極の選択を迫る。Jainaは再三、父に考えを改める様説得したが叶わず、苦悩の末ThrallとOrcに手を貸し結果としてJainaの父は死に、ThrallとJainaの信頼・友情だけではお互いの民の不信感を拭い去る事が出来なくなってしまった。

WarCraftIII(TFT)の時代より4年、世界はOrc/Tauren/TrollにForsakenを加えたHorde陣営、Human/Dwarf/NightElfに祖国の攻防戦に敗北したGnomeを加えたAlliance陣営、二つの勢力に別れ、各地にまた戦いの兆しが見え始めていた。

こうしてWorld of Warcraftの世界が始まる。

拡張パック[]

The Burning Crusade[]

Expansion PackとしてThe Burning Crusadeが1月16日に発売された。TBCは*2011年6月に無料になり、一作目であるworld of warcraftだけでプレイできる。

追加項目

  • レベル制限を現行の60から70へ引き上げ
  • 新種族、HordeにBlood Elfが追加され、Allianceの追加種族にはDraeneiが追加された。(公式サイト参照)
  • PaladinとShamanをどちらの陣営でも作成できるように
  • Dark Portalが繋がっているOutlandの実装
  • Outlandでのみ使えるFlying Mountの実装
  • クエスト、アイテム、モンスター、インスタンスの追加
  • 生産スキルにJewelcraftingを追加
  • ソケットアイテムの概念を追加(DiabloIIで実装されていた物に近い?)

Wrath of the Lich King[]

二作目のExpansion PackとしてWrath of the Lich Kingが2008年11月13日に発売された。 追加項目

  • レベル制限を70から80に引き上げ
  • 初のHeroクラスDeath Knightの実装
  • 新大陸Northrendの実装
  • 新BGの実装
  • クエスト、アイテム、モンスター、インスタンスの追加
  • グラフィックの改良

Cataclysm[]

三作目のExpansion PackとしてCataclysmが2010年12月7日に発売された。 追加項目

  • レベル制限を80から85に引き上げ
  • 新種族WorgenとGoblinの実装
  • Reforgingという装備のステータスを変更する機能の実装
  • AzerothでもFlying mountが使えるようになった
  • Azerothのマップやクエスト、インスタンスが新しくなり、新たに追加された
  • 新プロフェッションArcheologyの実装

Ver.5 以降[]

(2024.09.12 追記:現在ではさらにエキスパンションが追加されており、最新版は Ver.11 の「ウォー ウィズイン(War Within)」となっています。バージョン8 バトル フォー アゼロス(Battle For Azeroth) 時代にリリースされた、「過去のバージョンのリバイバル」である WoWクラシック(World of Warcraft: Classic) での最新バージョンは Ver.4 の カタクリズム(Cataclysm) になっています。

バージョン8 バトル フォー アゼロス(Battle For Azeroth) 時代ではキャラクターのLvキャップが 120 に設定されていたのですが、バージョン9 シャドウランズ(Shadowlands) で大幅な改定があり、Lvキャップが 60 まで引き下げられました。また、かつてはLvに応じて過去のバージョンのコンテンツを順番に経験していく仕様だったものが、キャラクターメイキング後のチュートリアルクエストラインを終えた段階で バージョン10 ドラゴンフライト(Dragon Flight) のコンテンツに突然繋がるように仕様変更されました。そのため普通にプレイしていると ドラゴン アイルへ(Dragon Isles) へと渡航し、Ver.10 DF 時代のストーリーラインを経験する事になります。

(ただ、アライアンス側のみ、全く同じ船着き場に Ver.8 BfA のエリアである ボラルス(Boralus) 行きの船便も到着するので、間違えて乗り込まないように注意してください。港の南側(画面左側)から入港し、北側(画面右側)に向かって出向する船が ドラゴンアイル 行き、逆に北側(画面右側)から入港し、南側(画面左側)に向けて出港するのが ボラルス 行きです。ドラゴンアイル 行きの船便には、仲間のNPCが多数乗り込むほか、船員に ドラクシア(Dracthyr) がいます。ドラクシアは Ver.10 で実装された種族なので、Ver,8 行きの船には配置されていません。目印になれば幸いです。

ホード側は飛空艇の発着所から ドラゴン アイル 行きの飛空艇しか出ないので、間違ったエリアに渡航する事はないでしょう。ただ、イントロクエストで勧誘する人が飛空艇発着所の「真下」にいるため、クエスト報告の NPC と場所がほぼ完全に被ってしまって見落としてしまう懸念があります。イントロクエストで3人の人物を勧誘するのはシナリオを進める上で必須になっているため、これを見落として ドラゴン アイル に渡航してしまうとメインクエストラインが正しく進行せず、その後のシナリオの進め方が分からなくなってしまう懸念があります。もしもクエストをクリアする前に ドラゴン アイル へ旅立ってしまってそこで行き詰ってしまった場合、ドラゴン アイル で飛空艇に乗りなおしてもとのエリア (デユロター/Durotar) に戻って来ることができます。飛空艇発着所の桟橋の真下で三人目の人物を勧誘し直して メインクエスト をクリアしてから、改めて ドラゴン アイル へと旅立つことでストーリーの続きを楽しむことが出来るでしょう。)

種族で ドラクシア を選択した場合のみ、ストーリーが フォビドゥン リーチ(Forbidden Reach) から始まります。フォビドゥン リーチ でのチュートリアルクエストラインを終えた段階で一度所属陣営の首都に移動しますが、それからすぐに ドラゴン アイル(Dragon Isles) へと渡航する事になります。

ドラクシア以外の種族は基本的に Lv1 からスタートし、エグザイルズ リーチ(Exile's Reach) でチュートリアルクエストラインを経験します。しかし デスナイト と デーモンハンター クラスのみは例外で、初期Lvが 8 に設定されており、スタート地点も他のクラスと異なります。デスナイト は プレイグランド:スカーレット アンクレーヴ(Plaguelands: The Scarlet Enclave)、デーモンハンター は マードゥーム(Mardum) からスタートします。デスナイト と デーモンハンター はデザインされた当初のクエストラインがそのまま継承されており、他のクラスのチュートリアルクエストラインと比べて難易度が高く設定されているため注意してください。

また、Ver.10 DF 以外のさらに古い時代のエリアでLv上げすることも可能です。アライアンス側はストームウィンド、ホード側はオーグリマー の大使館の近くにいる「クロミー(Chromie)」に話しかけて、「タイムウォーキング・キャンペーン」のクエストを開始できます。タイムウォーキング・キャンペーン を使用した場合、モンスターやクエストラインのLvが調整された状態で過去のコンテンツを楽しむ事ができ、Lv上げも効率よく行えます。

(この「タイムウォーキング・キャンペーン」を使用している間、キャラクターは「通常のタイムラインとは別のフェーズ」に居るものとして扱われるそうです。ですので、タイムウォーキング中のキャラクターからは、タイムウォーキングしていないキャラクターが見えず、お互いに接触出来ない状態になります。もしもパーティを組んで一緒にレベル上げしたい場合、お友達と同じタイムラインを選んでタイムウォークするようにしてください。タイムウォークはクロミーに話しかけるとOFFに出来ます。クロミーの居場所は、ストームウィンドとオーグリマーのマップ上に緑色の砂時計のマークで表示されます。)

タイムウォークしない場合、前述のとおり Ver.10 DF のコンテンツが適正エリアとなっています。Ver.10 DF で大幅なシステムの改革が行われ、プレイ環境が劇的に改善されました。ですので基本的にメインクエストラインに促されるまま Ver.10 DF をプレイする事をお勧めします。

バージョン9 SL 以前の時代には今のようなルートが確立していなかったため、キャラクターメイキング後には過去作から順番に経験していかなければなりませんでした。かつての適正Lv帯は以下の順です。

  • バージョン1・(バニラ): Lv1 で最初に降り立つワールド。エキスパンションが追加されていない「元のWoW」。冒険の舞台は主に カリムドール(Kalimdor) と イースタン・キングダム(Eastern Kingdoms)。本来の適正レベル帯は 10-30。Ver.8 BfA までの適正レベル帯は 1-60。Ver.8 BfA までは Lv60 まで飛行マウントを使用出来なかったため、非常に苦労が多かった。
  • バージョン2・バーニング・クルセイド(The Burning Crusade): Lv10 でアクセス可能。捻じれし冥界(Twisting Nether) の一角に漂う アウトランド(Outland) が冒険の舞台。本来の適正レベル帯は10-30。Ver.8 BfA までの適正レベル帯は 60-70。タイムウォークする場合は最もLv上げに不向きな時代とされていた。
  • バージョン3・ラース・オブ・リッチキング(Wrath of the Lich King): Lv10 でアクセス可能。氷に閉ざされた北国 ノースレンド(Northrend) が冒険の舞台。本来の適正レベル帯は10-30。Ver.8 BfA までの適正レベル帯は 60-80。こちらもバージョン2と同様にタイムウォークする場合の所要時間が長く、Lv上げに不向きな時代とされていた。デスナイトはこの時代に実装されていた。
  • バージョン4・カタクリズム(Cataclysm): Lv30 でアクセス可能。ヴァジイール(Vashj'ir)、マウント・ハイジャル(Mount Hyjal)、トワイライト・ハイランズ(Twilight Highlands)、ウルドゥム(Uldum)、ディープホルム(Deepholm) など、カリムドールとイースタン・キングダムのあちこちに追加された地域が冒険の舞台。本来の適正レベル帯は 30-35。Ver.8 BfA までの適正レベル帯は 80-85。タイムウォークする場合の所要時間は比較的短めだが、ヴァジイールが水中マップであるためクラスによっては非常に大きな制約を受ける可能性がある。ウォーゲンとゴブリンがこの時代に実装されていた。2024年6月現在では WoW Classic での最新エキスパンションとなっている。
  • バージョン5・ミスト・オブ・パンダリア(Mists of Pandaria): Lv10 でアクセス可能。異国情緒漂う パンダリア(Pandaria) が冒険の舞台。本来の適正レベル帯は 10-35。Ver.8 BfA までの適正レベル帯は 85-90。タイムウォークする場合はかなり効率的なLv上げが可能な時代。パンダレンとモンククラスがこの時代に実装されていた。 また、2024.05.16 から 2024.08.19 までの期間限定で、プロフェッションなどいくつかのシステムを省略し、代わりに新要素を加えた状態で冒険する Mists of Pandaria Remix が発表されていた。育成したキャラクターは Ver.11 WW で引き続き使用可能だが、MoP Remix 限定システムであるジェムなどの一部のオーバーパワーな機能は全て廃止され、バランス調整されたアイテムセットを配布された状態で Ver.11 の仕様にコンバートされて引き渡しされるという措置が取られた。
  • バージョン6・ウォーロード・オブ・ドラエナ(Warlords of Draenor): Lv10 でアクセス可能。オークの故郷であり、ドラナイの疎開先であった惑星 ドラエナ(Draenor) が冒険の舞台。正確には「35年前の異なる時間軸の過去のドラエナ」を冒険する事になる。本来の適正レベル帯は 10-40。Ver.8 BfA までの適正レベル帯は 90-100。タイムウォークする場合最も効率が良いとされていた。イントロクエストラインをクリアした後に自分好みに改造できる駐屯地を手に入れる事ができ、施設をアンロックしていくと菜園や鉱山を開発してそこから資源を得る際に追加経験値を得られていたため非常に効率的だったが、現在では資源獲得の副産物の経験値は得られなくなってしまった。
  • バージョン7・レギオン(Legion): Lv10 でアクセス可能。悪魔の軍団が到来した地 ブロークン・アイル(Broken Isle) が冒険の舞台。ストーリーが進むと追加マップでありドラナイの真の故郷である惑星 アルガス(Argus) へも行けるようになる。本来の適正レベル帯は10-45。Ver.8 BfA までの適正レベル帯は 100-110。タイムウォークではドラエナの次に効率的と言われていた。デーモンハンタークラスはこの時代に実装されていた。また ライトフォージド ドラナイ、ヴォイド エルフ、ハウマウンテン トーレン、ナイトボーン の4種族もこの時代に実装されていた。Ver.11 WW のメインシナリオで主人公の一人を務める アレリア ウィンドランナー(Alleria Windrunner) にまつわるクエストラインも Ver.7 シーズン3 追加マップの アルガス での出来事である。
  • バージョン8・バトル・フォー・アゼロス(Battle for Azeroth): Lv10 でアクセス可能。ジェイナ・プラウドムーア(Jaina Proudmoor) の故郷である クル・ティラス(Kul Tiras) と タランジ(Talanji) の故郷である ザンダラ(Zandalar) が冒険の舞台。ストーリーが進むと追加マップでありナーガが支配する地 ナージャター(Nazjatar) へも行けるようになる。本来の適正レベル帯は10-60。Ver.8 BfA までの適正レベル帯は 110-120。Ver.10 DF 時代では、チュートリアルクエストラインを終えるとシナリオはこの時代に接続するようになっていた。しかし Ver.11 WW 現在では、チュートリアルクエストライン終了後には Ver.10 DF 時代のコンテンツに繋がるように変更されたため、現在ではアクセスする機会が減った。ダークアイアン ドワーフ、クル・ティラン、メカノーム、マグハー オーク、ザンダラリ トロール、ヴァルペラ の6種族がこの時代に実装されていた。
  • バージョン9・シャドウランズ(Shadowlands): Lv50 でアクセス可能。アンドゥイン、ジェイナ、スロール、ベインといった、アライアンス・ホード両陣営から重要人物を誘拐した シルヴァナス・ウィンドランナー(Sylvanas Windrunner) を追って「死後の世界」を冒険する。本来の適正レベル帯は 50-60。この時代で Lvキャップが 120 から60 に引き下げられる措置が取られた。アギト(Maw)、オリボス(Oribos)、バスティオン(Bastion)、マルドラクサス(Maldraxxus)、アーデンウィルド(Ardenweald)、レヴンドレス(Revendreth) の6つのエリアを主に探索する事になるが、それぞれのエリアが完全に分離しており、フライトマスターを利用しなければ行き来出来ないというかなり面倒な仕様になっている。また、メインクエストラインを攻略しなければそれぞれのエリアが解放されないため、過去コンテンツのコレクション要素を手に入れるために冒険しようとしてもメインクエストを最初から地道にクリアしていかなければ 盟約者(Covenant) システムなど バージョン9 SL の主機能にアクセスできないというかなり厄介な仕様になっている。そのため不都合を承知で敢えてバージョン9をLv上げに選んで後々の攻略に備えるという作戦を採るプレイヤーもいる。 かつては 運命の糸(The Threads of Fate) という「セカンドキャラ以降のコンテンツアンロックを劇的に短縮する」という救済措置が機能していたが、バージョン 10 DF になって無効化されてしまったようで、現在は残念ながら利用できない。現在では Ver.9 の導入部の アギト に関するクエストラインのみはスキップ可能が、残りのエリアは全て地道にアンロックしていく必要があるようだ。今後のブリザード公式の采配次第ではこの機能が復活する可能性がなくもないが、Ver.11 で実装されたウォーバンドシステム導入後にも 運命の糸 が復活するきざしがなかったため、残念ながら望み薄かもしれない。いずれにせよ、最低でも1キャラはシナリオを完全攻略しないと 運命の糸 がそもそもアンロック出来ないため、少なくとも一度は最初から最後までプレイしなければならない。
  • バージョン10・ドラゴンフライト(Dragonflight): ドラクシア(Dracthyr) の故郷である ドラゴン アイル(Dragon Isles) を冒険する。Ver.11 での更新により、チュートリアルクエストライン後にはこの時代のシナリオを経験する事になる。長きにわたる アライアンス VS ホード という大戦争が Ver.9 で一区切りついたため、Verl.10 は以前のバージョンと比較すると(あれでも)かなり平和な雰囲気のストーリーラインだと言える。一度 60 まで引き下げられたLvキャップが 70 に引き上げられた。また、旧態然としていたタレントシステムを大幅に刷新し、現在のツリー制に大幅改革したのもこの時代。また、プロフェッションにスペシャリゼーションシステムを導入したのもこの時代である。追加種族 ドラクシア と、追加クラス イヴォーカー(Evoker) もこの時代に実装された。ダイナミック フライト(Dynamic Flight) と呼ばれる高速飛行システムもこの時代に実装され(現在では「スカイライディング(Skyriding)」と名称が改められている)、あらゆる場所へのアクセスが劇的に改善された。WoW は Ver.10 で大きく生まれ変わり、大幅に近代化されたと言えるだろう。

2024年現在ではバージョン11の ウォー ウィズイン が最新エキスパンションであり、WoWの有料版を購入する時にはこれらすべてのエキスパンションが一括で同梱されたものを購入する事になるかと思います。無料体験版ではLv上限が遥かに低く、必然的に最新エキスパンションの追加マップにはアクセスできません。また、追加エキスパンションで多くの機能が追加実装されているため、無料体験版では残念ながらWoWの真の魅力を体験する事は難しいかもしれません。また、WoWの本体を購入せずとも、サブスクリプションのみを購入するという買い方も出来ます。その場合は最新版である Ver.11 tWW のコンテンツにのみアクセスできず、Lvキャップが 70 で停止します。端的に言うなら過去作である Ver.10 DF までのコンテンツは、Ver.11 tWW を購入せずともサブスクリプションだけで自由にプレイできる、という事になります。

また、2019年より有料版を購入した全アカウントで、BfA以外にも「過去のシリーズのリバイバル」である「World of Warcraft Classic」を選択できるようになりました。クラシックは本来はバージョン1の「バニラ」の状態のゲームだったのですが、現在では Ver.4 カタクリズム までが追加されています。長年WoWに慣れ親しんだ方が懐古的に楽しむ目的で作られ、一世を風靡しました。また、新しく参入した人が「過去のWoWはどんなゲームだったのだろう」と体験する事も目的の一つです。ただ、残念ながらクラシックはBfAと全くセーブデータの同期が取れておらず、Lv1の状態ではそもそもコレクションウィンドウを開けません。ですのでおそらくマウントやバトルペットといった「趣味の要素」も含め、何もかも最初からやり直しになってしまう事でしょう。クラシックではおそらくLvの最大値は80で、アライドレースはもちろんパンダレンやモンククラス、デーモンハンタークラス等の追加種族も選択できません。Ver.4 Cata で追加された ウォーゲン と ゴブリン のみが基本種族に加わった状態です。なのでログインする際には「War Within」か「Classic」かをしっかりチェックしてみてください。バージョンの差は上記のとおり、種族の多さで一目でわかりますので目安にしてみてください。)

外部リンク[]

公式ページ


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